入園を検討されている皆様へ

 

来月1日には入園願書受付開始となります。

しかし、今年度もコロナ禍のため、例年のような公開保育や入園説明会が出来ない状況にあります。お問い合わせいただき、個別に対応させていただいておりますが、ホームページやブログで、普段の幼稚園の様子や子ども達の生き生きとした表情を感じ取って頂ければと思います。

率直に申し上げますと、古川幼稚園の保育は、口頭や文章ではなかなか説明がしにくいところがあります。運動や習い事を積極的に導入し、結果や成果をすぐに求めるような保育はしておりません。古川幼稚園は「自律を育む」ことを最も重んじています。自分で考え、何事も(何事も!)主体的に取り組み、お友だちと協力し支え合いながら、様々な経験を通して学び、育っていくことを大切にしています。目に見える成果がすぐに表れるとは必ずしも限りません。

でも、人格形成の上で大切な幼児期、すぐに結果が出る事ばかりが大切だとも限りません。そして、目に見える成果や結果が評価のすべてでもないことも事実です。球根が、土の中で命とエネルギーをたっぷりと蓄えて、やがて地上に芽を出し、綺麗な花を咲かせるように、子ども達もそれぞれの小さな体にたくさんの生きる力と可能性を蓄えて、この幼児期、少しずつ、しかし確実に芽を出し、それぞれに大きく花を咲かせていくと信じています。

例年、11月には「日々のあしあと展」が、緒絶の館で開催されます(今年は11月9日~11日)。新学期から秋まで、子どもたちが各クラスで作った作品や、作品展のためにみんなで話し合い、協力し合って創り上げた作品が一堂に展示されます。作品の一つ一つは。どれも子どもたちがそれぞれ主体的に考え、取り組み、工夫し、作った物です。一律「こういう風に作ってください」といった指導はしません。子ども達の感性、アイデア、イメージを何よりも優先し大切にします。だからこそ、個性的な作品が出来上がります。一律ではない分、個性的な作品を見ているだけで、ひとり一人の姿が浮かんできます。成長の姿もしっかり見えてきます。

子どもたち自身が、自分らしくあることで、安心し、自信を持ち、さらに周りのお友だちも受け入れつつ、育ちあっていけるような環境を大切に、日々の保育に当たっています。どうか、古川幼稚園の保育にご賛同下さり、お子様を送り出してくださいますよう、ご検討よろしくお願いいたします。

 

2023年10月2日

古川幼稚園園長 関 純一

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