入園を検討されている皆様へ
古川幼稚園の保育は、口頭や文章ではなかなか説明がしにくいところがあります。運動や習い事を積極的に導入し、結果や成果をすぐに求めるような保育はしておりません。古川幼稚園は「自律を育む」ことを最も重んじています。自分で考え、何事も(何事も!)主体的に取り組み、お友だちと協力し支え合いながら、様々な経験を通して学び、育っていくことを大切にしています。目に見える成果がすぐに表れるとは必ずしも限りません。
でも、人格形成の上で大切な幼児期、すぐに結果が出る事ばかりが大切なわけではありません。そして、目に見える成果や結果が評価のすべてでもないことも事実です。球根が、土の中で命とエネルギーをたっぷりと蓄えて、やがて地上に芽を出し、綺麗な花を咲かせるように、子ども達もそれぞれの小さな体にたくさんの生きる力と可能性を蓄えて、この幼児期、少しずつ、しかし確実に芽を出し、それぞれに大きく花を咲かせていくと信じています。いわば、幼児期は人格形成の基礎、土台を築く大切な時なのです。だからこそ、手間を惜しまず、愛情を注ぎつつ、常に子供たちに寄り添い、自信と自律を育むよう心掛けています。
例年、11月には「日々のあしあと展」が、緒絶の館で開催されます。新学期から秋まで、子どもたちが各クラスで作った作品や、作品展のためにみんなで話し合い、協力し合って創り上げた作品が一堂に展示されます。作品の一つ一つは。どれも子どもたちがそれぞれ主体的に考え、取り組み、工夫し、作った物です。一律「こういう風に作ってください」といった指導はしません。子ども達の感性、アイデア、イメージを何よりも優先し大切にします。だからこそ、個性的な作品が出来上がります。一律ではない分、個性的な作品を見ているだけで、ひとり一人の姿が浮かんできます。成長の姿もしっかり見えてきます。
子どもたち自身が、自分らしくあることで、安心し、自信を持ち、さらに周りのお友だちも受け入れつつ、育ちあっていけるような環境を大切に、日々の保育に当たっています。どうか、古川幼稚園の保育にご賛同下さり、お子様を送り出してくださいますよう、ご検討よろしくお願いいたします。
2024年10月1日
古川幼稚園園長 関 純一